はじめに

いろいろどうでもよくなった。

 

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人生において一番自由な時期はいつだろう。

 

 

未就学児の頃?

 

確かに彼らには何の課題も課されていないしただ自由に遊んでいるように見える。

しかしそれはあくまで大人たちの庇護の下での話。彼らに自由意志などあってないようなものだろう。

 

義務教育を受けていたころ?

 

いやいや、もう「義務」って言っちゃってんじゃん。

ド・不自由。

 

 

ひとつ飛ばして

 

 

社会人?

 

確かに、人によっては自由な時期かもしれない。

経済的にも余裕があって、何をやっても自己責任。

でも多くの人は会社に勤め仕事に追われ、家庭を持ち時間を奪われている印象。

不自由そう。

 

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もうわかってる。こんな回りくどく書かなくても。

ザ・モラトリアム、大学生こそ人生における自由の象徴だ。

だったはずだ。

 

金銭的には多少不自由かもしれない。

けど勉強したければ勉強をする、遊びたければ遊ぶための時間、環境、若さが大学生にはある。そう思っていた。

 

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なのに何だろう今の状況。

 

親の反対を押し切って、絶対に落ちることはできない、という地獄のようなプレッシャーを乗り越えてどうにか入学することのできた第一志望の大学。

2年間の大学受験に燃え尽きてサークル、部活動入り浸った大学一年間。

今年の春には、人生初の海外、アメリカへ短期の語学留学に参加した。

生まれて初めて肌で感じた海外の文化、人種・言語においてアウェーである状況。ホームステイ先のルームメイトである意欲的なサウジアラビア出身の留学生。この一か月間がこれまでの人生で間違いなく一番楽しく、刺激的なものだった。

 

初心を取り戻し、燃え尽き症候群から回復。帰国したら授業でいい成績をとって、英語の勉強もたくさんして、今度は長期の交換留学に行きたい。絶対に。そう思った。

 

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帰国から数週間、テレビにはつい先日訪れたニューヨーク、タイムズスクエアが閑散としている映像が目に飛び込んできた。

 

ほどなくして日本政府は緊急事態宣言を発令。授業はオンライン化、部活・サークルは活動停止、バイト先は休業。

 

 

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でもきっと夏ごろには収束するんだろうな、なんとなくそう思っていた。

 

7月初め頃。後期の授業もオンライン上で行われることが決定。サークル・部活も引き続き活動制限。

 

 

 

 

なんかもう、本当にどうでもよくなってきた。

 

 

 

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梅雨に差し掛かるくらいまでは、

 

やったー!寝坊し放題だしTOEICの勉強もできる!オンライン授業最高!!

 

くらいに思っていた。

でももう収束する気配もない。

Withコロナ?

ああ、本当にDeath Strandingみたいな世界が訪れてしまったな。

もうサークルのみんなで旅行に行くこともできないし、部活だっていつになったら試合ができる事やら。留学だって絶望的だ。

 

もう何の自由もない。

 

このままPCのブルーライトに目をやられながら倍速で授業をうけて、なんとなくバイトをしながら大学2年生を終えて、オンラインでの就職説明会、就活。てきとーな企業に就職して、てきとーに時間を潰しながら死んでくんだろうな。

 

 

 

もうどうでもよくなってきたな。

 

 

 

給付金の10万でタトゥーいれたろかな。

え、タトゥーってそんなに高いんだ…でも入れるならでかいの入れたいし…

 

 

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別に自分(達のような大学生)が一番不幸だなんて思わないし、だれもがみんな何かしら被害を被っているとは思う。

 

でも、収入とか他者からの評価よりも、自分にしかできない経験とか刹那的快楽とか、なによりも自由を重んじる人生観をもっていて、大学生活が終ったら別に死んでもいい!くらいに考えている自分にとって、最悪の時期に最悪な情況に陥ってしまったなと思う。

 

 

サークルのみんなともっといろんな曲を演奏したかったし、たくさん飲み会したりいろんなところに行きたかった。部活のみんなと苦難を乗り越えて、そのあとに一緒にご飯食べながらサイテーな話をしたかった。いろんな経験をして、もっとたくさんの面白い同性や素敵な異性に出会って仲良くなりたかった。交換留学に行って刺激的な体験をしていろんなことを学び人間的に成長したかった。

 

 

去年一年間に撮った写真をみてそう感じた。

 

今年は人間関係もある程度構築されて、対人スキルも向上してもっと楽しくなるはずだったのに。体験版で終わった感。

 

 

何回目だろう。

もう本当にどうでもよくなった。

 

 

別に留学に行かないなら成績も必要ないんだから単位だけとれればいいし、英語の勉強もする必要ないな。別に大企業に就職したいわけでも、希望の職種・業界があるわけでもないし、卒業さえすればいいや。

 

 

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でも、この状況で、自由度が確実に増したものがある。

 

時間だ。

 

通学時間は0になり、大学に行く必要がなくなったことはもちろん、東京の下宿先にいなくても、ネット環境さえあれば、カフェ、カラオケ、実家、どこでも授業を受けることができる。そのうえ、オンデマンド形式の授業であれば、テストを除いてどの時間に受けてもいい。

 

たしかに、人との接触、行ける場所は制限されている。でも時間は以前より自由に使えるようになった。

 

じゃあ、どう使おう。

勉強に対するモチベーションはゴールを奪われてなくなってしまった。

バイトをいくらしようが使うあてもない。

 

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旅に出たいな。

ふとそう感じた。

 

別に自分探しとかではなく、ただ何となく、どこかに行きたいと思った。

 

考えてみると、なかなかいい案じゃないだろうか。

時間の余裕、体力の有り余っている今しかできない貴重な体験だ。

綺麗な景色、おいしいごはんを目的地にすれば刹那的快楽も満たされる。

自分の人生観にあった良い体験ができるのではないだろうか。

 

 

別に他にやることもなかった僕は、自転車で旅に出ることに決めた。

 

まずは長距離移動に耐えうるしっかりとした自転車を買って、装備を整えなくては。

それに食費や宿泊費なんかも必要だからたくさんアルバイトしなきゃ…

 

 

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2020年8月17日、突然思い立った自転車旅。おかげで少し活きる希望が湧いてきた。

 

ここが限界大学生、出発地点。

誰も客の来ない限界居酒屋のバックヤード。

もう3時間くらいお客さん来てないし、もうじき潰れるな。

なぞなぞもあるよ

たのしいなぞなぞのコーナー

 


Q.泳ぐのがとっても早い風俗嬢ってなーんだ?

A.イアン・ソープ

 


Q.パートナーを殴るポケモンってなーんだ?

A.ディーブイ

 


Q.ちんこの老舗ってなーんだ?

A.ちん舗(ぽ)

 


Q.プラネタリウムで彼女に別れを切り出された理由はなーんだ?

A.なんとなく(プラネタリウム→振られた理由、無(む))

 


Q.本当の理由は?

A.日々の小さなすれ違いの積み重ね

 


Q.お医者さんがなかなか診断を下してくれない病気ってなーんだ?

A.胃炎(言えん)

 


Q.本当は?

A.自閉スペクトラム症(明らかでも10回ほど通わないと診断されない)

 


以上、解散。